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代表を1年間やって思うこと

KuMA Advent Calendar 2023の24日目の投稿。

クリスマスイブに公開する記事ですが、前半部は自分のひとり反省文、後半部は今後のサークルに向けた期待をつらつらと綴ったあまりおもしろくない内容です。

私のことに興味がなければ後半だけでも読んでくれれば幸いです。

個人の感想

代表を1年間やった中で思ったこと、まずは個人的なことについて感じたことです。

結構大変

振り返って真っ先に思うことは、やはりこれです。

代表としてミーティングを主催したり、なにをやるのかを計画したり……。

また公認サークルということもあり、対外的なやり取りが多いことが想定していたよりも大変でした。 偉い先生とのやりとりが結構疲れることもありました。

正直なことを言うと、サークル内で分担をできていなかった自分自身の責任だと思う部分は多々ありますが……。以下に続きます。

人に仕事を振るのが下手

サークル活動に限ったことではないですが、しかしサークル活動を通してより一層明確になった自分の弱点です。

きっと、タスクを任せるために誰かに頼むのを面倒がる怠惰さや、自分でやれるから大丈夫だという傲慢さが根底にはあるのだと思います。

しかし、チームとしては個の力だけが求められるわけではないです。 自分だけが一歩進んだところで周りと連携できていなければ、それは孤立を意味します。

属人性の高い環境は衰退の一途をたどるのみです。 チームとしての課題は、チームの中で広く共有しながら解決していくべきです。

それに自分の手が回らなくなったときのバックアップが無いなんて、冗長性のかけらもありませんからね。 普段からしっかり連携をとることが何より求められます。

今後の時間で、自分が持っているノウハウや情報はしっかりと共有して後続に残していきたいです。

お金の扱いは難しい

事あるごとにアピールしている部分でもありますが、うちは公認サークルとしてのお墨付きをいただいています。

そういうこともあり、大学や外部組織から助成金や予算をいただきながら活動をしているわけですが、「いただいたお金の扱いって難しいな」と思います。

組織として預かっているお金で何にどれくらい費用を使うか、お金をくれた人に納得いただけるような使い方ができるかといったことは常に考えなければならないです。

事務的な面で言えば、どの予算で何を買うのか、これは予算で買っていいものなのか、執行期限や予算の形態などをすべて考え、先を見据えた計画を立てながら使っていく必要があります。 これがけっこう大変だし心理的な負担もちょっと感じつつやっているところです。

リーダーとは何なのか

私自身、「代表」や「リーダー」という立場がどのようなものかを掴みかねています。

leader (導く人) という言葉が示す通りチームや仲間を率いる先頭の存在なのかもしれないし、あるいは団体としてがんばる中でたまたま表に顔が出ている人のことかもしれない。

なんとなくだけど、大学のサークルとしての「リーダー」というのは後者な気がします。 変に気負う必要もなければ、特別なスキルが必要なわけでもありません。

しかしどうやら私はその点を履き違えていたのか、余計な気疲れがするような思い込みをしていたり、無駄なところに力を入れすぎていたように感じます。その点は反省。

でも、このような立場にいると、時にはチームの意思のベクトルを揃えたり、対外的に誇れるような立ち振舞をしたりすることも求められると思います。 そういう場面で求められるのは「チームの中でもちょっとだけ前に出られる勇気や自信」なのかなと思います。

何か特別なスキルや秀でたものではなく、ほんの少し一歩だけでも前に出て、チーム内外の人と向き合う「代表」としての姿勢を持つことができるかどうかが大事なんです。たぶん。

ふんわりとした言葉でしか語れない曖昧なイメージですが、私も未だにはっきりと理解できていないということです。

事務作業に追われて制作に手を付けられない

本末転倒では、と思われるかもしれないですが割とこういう思いもありました。

きちんとタスクをこなしながらやっていくべきところなんでしょうが、自分が不慣れなところだらけだったこともあり、時間を取れないことがしばしばありました。

ゲームディレクターの桜井さんも動画でこういったケースはありそうと言っているので割とありがちなのかもです。

ちゃんと時間を割けるようにうまく計画立てながらやっていかなきゃなぁと思うところです。

やってよかったこと

反省文ばっかり続けても暗い内容になっちゃうので、今年の活動でやってよかったと思うことを振り返ってみます。

「アイデア箱」の仕組み

サークルの共有ドライブに「アイデア箱」というフォルダを用意しました。

サークル全体での制作とは別に、個人で思いついたものや試してみたい技術をここに残していく仕組みです。

これのおかげでメンバーのアウトプットも増えたように感じます。

どんなことにおいてもアウトプットを太くすることは大切だと思っているので、こういった仕組みを介してアウトプットが活発になってくれれば嬉しいものです。

Discordのロール管理

アドカレ15日目で紹介したDiscordのロール管理botを導入しました。

サークル内Discordでは制作チームごとにロールを設定することで、チーム内のメンションやメンバーの把握をしやすくなるという利点があります。

手動でロール付与をするのも管理するのも面倒なので、こういったbotを使うことで自動で付与してもらうことにしました。

とはいえ欠点もあるように思います。

ロールの獲得操作は各自の任意

専用のチャンネルのメッセージにリアクションをすることでロールが付与されますが、すなわち各自が操作をする必要があります。きちんと周知しないと使ってくれないので気をつけたいところです。

管理画面ちょっと扱いづらい

ロール付与はブラウザ上の管理画面から設定しますが、ここの扱いがちょっと面倒です。 メッセージ中に絵文字を埋め込む方法などでDiscordの文法を把握しておかなければならない、管理画面はすべて英語 (かんたんなものですが) など、誰でも簡単にとは行かない気もします。

alt

今後も活用していくためにはこのあたりの使い方も引き継いでいく必要がありそうです。 (もしくはサークル用に管理しやすいbotつくるか……?)

対外的なかかわりを増やせた

幸いにも今年は東大メタバースコンペティションを始めとした展示イベントに多く出展させていただきました。

その中で他大学のサークルさんや他部署の職員さんたちともかかわりを増やすことができました。

今後の活動の幅を広げるにあたっても、こういったかかわりは多いことに越したことは無いと思っています。

チームとしてやるべきこと

続いて、代表の立場から今後のサークルに期待することです。

ブートキャンプのようなものをやるべき

入ってきたばかりの新入生/新メンバーに対しての研修のようなことを真っ先にやるべきだと感じます。 (今年、そういったことが全然できていなかったのは自分の落ち度です、本当にすみません……。)

特にうちはVRというレアな分野の制作をしているので、そのノウハウを受け継ぐのは大切です。

しかし、そもそもパソコンをうまく使えない人がいるかもしれません。Unityなんて聞いたことがない人もいるかもしれません。

そのようなことを考慮した上で、一歩一歩みんなで教え合いながら進めていくことが求められます。

みんなで教え合うとして、どんな内容を盛り込むべきかはしっかり考えるべきだと思いますが、個人的には以下のような内容は欲しいなぁと思います。

  • DiscordやGoogleサービス、GitHubの使い方
  • Questの操作方法
  • Unityの使い方 (3D開発のやりかた、VRならではの注意点)
  • チームとしてのファイル管理の方法

もっとも、どこまで全体でやるべきか、自習に任せるとしてどのようにするかについても考えるべきだと思います。

全体ミーティングのやり方はまだ改善の余地がたくさんある

いまのやり方にはまだまだ課題があるように思います。

ミーティングと言いながらほとんど進行からの一方的な連絡に落ち着いていることが多かったり、内容もあまり考えられていなかったり……。

例えば、事前に (数日前には) 話し合うことを共有しておいたり、議題を募集したりといったことはすぐにできると思います。

また、日頃からメンバーの間での会話を活発にし、進行役が話し合うべき内容を把握しておくことも欠かせないと思います。

まずは何かを「完成させること」が大事

上のほうでも書きましたが、アウトプット無くして成長はありません。

どのような内容でもいいので、とにかく「最後まで完成させる」ということは常に意識してほしいです。

日頃からほんの小さなことでいいので、いろいろなものを作ることを心掛けてみてください。

ちなみに今やっているAdvent Calendarのようにテキストでアウトプットするのも意外と鍛えられると思います。 どうせレポートだの論文だのでいつかは書かなければならないので、文字を書くのに慣れておいて損は無いんじゃないでしょうか?

情報や成果の透明化

サークル宛のメール、誰かがつくったもの、困ったことなど、多くの情報は可能な限り共有し透明化を図ってほしいと思います。

自分自身ができていない部分もあるので説得力はないかもしれませんが、ぜひやってほしいところです。

Discordのチャンネルに流す、Google Driveに残す、部室で気軽に話すなど、共有するための環境ややり方は日頃から意識して整えていきたいです。

風通しのいい環境をつくる、ということでもあるかもしれません。

すでにDiscordには「制作物」チャンネルがありますが、ぜひもっと積極的に使ってほしいです。

おわりに

1年間の振り返りとしてザッとまとめてみました。

深く考え抜いた内容というわけでもないので必ず全て適切に表現しきれたとは思いませんが、いくつかヒントになる部分があれば嬉しいです。

自分の至らない点にも気づけた1年だったのは良かったのかなと思います。

これからもっと成長していくサークルだと信じているので、これからも頑張ってもらいたいなぁとほんわり思っています。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.

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